グラベルバイクとトラウマ
20代半ば、友人の家からの帰り道、スポーツタイプの自転車から頭から落車した。
スピード出すつもりはなかったのでヘルメットは被ってなかった、そして酔っぱらっていた。
別のチャリに乗った友人とふざけながら帰っていた矢先の出来事だ。
ドクドクと頭から流血している私を見て、友人たちが救急車を呼ぼうとしていたが大丈夫大丈夫と言い、そのまま帰って、そしてなぜか帽子を被って寝た。
酔っぱらってた私が、傷口がこれ以上開かないように、また血を止めるために選んだのは包帯ではなく帽子。翌朝病院に行ったはいいが、先生にかなり怒られた。そりゃそうだ。
すぐに縫合していれば、傷口は小さくてすむものの、なまじ一晩寝たせいで、傷口は開いたまま血が固まってしまった。もうカサブタになって皮膚ができるのを待つしかない。
今現在は髪の毛で隠れているが、左側頭部より少し上の部分はハゲが残っている。
事故後はさすがに反省したし、自転車にも乗らなくなった。
そして25年が経ち、その間乗りたいとも思わなかったが、友人のツテでグラベルバイクを購入できる機会があり(ここは端折る。)、トラウマも解消されてるだろうと思い購入してしまった。
KONAのROVE STというエントリーモデルだがなかなかに評価が高い。
4月頃、七分組のものを友人達やその道のプロと一緒に組み上げ、調整する作業は楽しかった。
久々にマイ自転車が手に入りテンションも上がった。かっこいいぞ。
グラベルバイクなので非整地のところを走ることで本領を発揮するバイクだ。
もちろん普通のアスファルトも走ってよし。
友人と渓流釣りがてら峠を往復した。
、、、
下りが本当に怖い。
過去の事故のせいなのか、滑ったりするイメージが焼き付いて超ゆっくりしか下れない。
25年前の酔ったときの動体視力、反射神経、瞬発力、バランス感覚が
現在50歳手前の通常状態のシラフとイコールになってる気がする。
カーブも制御できない。ある一定以上のスピードは恐怖でしかなかった。
ある一定ランク以上の肉は何食べても美味しい。
ある一定ランク以上のスピードは制御できない。
そして9月現在、自転車で布引ハーブ園というまあまあ街から登らないといけない地点を目指してライドすることが多いのだが、今でも下りはずっと固くブレーキを握ってる。
コケるイメージしか湧かないのだ。
払拭するためにはさらなる慣れ、の前にとりあえず、一定ランク以上の肉の味を分かるようになります。