保護犬のパグを迎えた  その3

その2で記した通り、我々夫婦は1匹の保護犬のパグ、ホゴパグのしげるを迎えた。
初日はずっとパトロール&マーキング。
そして保護される前から長い間風呂というものに入っていないのであろう、とても獣臭い。
犬の匂いには慣れているつもりであったが、かなりのニオイであった。
話が飛ぶのだが、筆者はウルトラマラソンやウルトラトレイルという30時間以上運動し続けるスポーツを少なからずやっている。
30時間以上動き続けた服の匂い、体の匂いは自慢じゃないがとてつもなく臭い。(時もある。)このような状況を経験してる故、臭いに対するハードルは甘いと思っていた。何せ自分がびっくりするぐらい臭い時があるのだから。しかししげるの体臭はなかなかのワールドクラス。酸、発酵、埃、すべてを兼ね備えたニオイだ。
とりあえずしげるのお風呂を彼の社会勉強も兼ねてサロンに予約。すぐに翌日の予約が取れた。20時間後にはこのニオイが無くなってると思うと、安堵とともに少し寂しい気持ちも出てきた。

しげるは疲れているだろうに、ずっと走り回ってパトロールを続けている。
休んでいるところ・油断しているところは全く見せない。
このままだと体力の限界まで走り回るに違いないだろう。
暗く囲まれているところなら休んでくれるだろうか、とりあえずクレートに入れてみた。

クレート
クレート

キュンキュン鳴き始めたが、すぐに鳴き止み眠りについたようだ。

我々の長い長い初日が終わった。
昨年まで先代パグを飼っていた慢心もあったのは事実。
ひとくくりにパグという犬種ではあるがみんな違うし、ましてや警戒心バリバリの子。
もう少し戦略的に慣れさせていかなければいけなかったと反省。
反省を踏まえ、かわいい天使のようなしげるをいち早く安心させ、なおかつ人間と仲良く暮らせるために覚えてもらうわなければいけないことを夫婦で洗い出ししてみた。

  1. ここは安全な場所で、イヤなことをする人はいないよと理解してもらう。
  2. オシッコはトイレでするのだと覚えてもらう
  3. 妻が在宅勤務の間、フリーに部屋を走り回らせるのはまだ難しいから、ケージ内で過ごすためのケージトレーニングが早急に必要。
  4. 発散のため散歩を覚えてもらう。


4の散歩については言及していなかったが、しげるは散歩というものを一度もしたことがない感じだった。
初日に家に入る前に、用を足すかなと思いハーネスとリードを着けようとしたが、リードというものに怯え慄き、少し歩かせても怖がって前に進めない。動いたと思ってももちろん蛇行。
散歩嫌いの犬もいるのは理解しているが、本当に初めての経験だったようで硬直していた。線路が近い我が家、聞こえてくる電車の音におどおどしている。
おそらく前にいたところでは電柱や住宅や車や自転車の概念のないところで放し飼いされていたのだろう。
ストレス発散、適度な運動という側面からも、楽しく散歩ができるようにトレーニングが急務だ。
しげる、俺たちとがんばろう!

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