パグ&ボストン

我々夫婦の友人がボストンテリアを飼っている。
2012年に先代パグを迎えた時も一緒にボストンテリアをお迎えしたのだが、その友人は昨年末に新たにもう1匹ボストンテリアをお迎えした。
我が家は先代が昨年5月に亡くなり、今年4月に保護犬しげるをお迎えした。
その友人もお迎えを喜んでくれて、挨拶に来てくれるというので、我々夫婦は楽しみにしていた。
しげるは保護犬カフェでは他の犬たちにしきりに挨拶のクンクンを繰り返し、そこそこ鬱陶しがられているのを見たことがある。
しつこすぎる面もあるが、裏を返せば社交的ということだ。
まだ0歳のボストンテリアの男の子とうまく挨拶してくれたらいいなと思っていた。

夕方、友人と0歳のボストンテリアは現れた。
しげるはボストンに嬉し気に近寄る。
我々も。お!仲良くやってるな!しっかりお尻クンクンして友情を育みたまえよ!
と思った刹那、しげるの大腿部に力が入る。
そしてボストンテリアの男の子の後ろに回り、大腿部に込められたパワーを弾けさせる。
下から上への見事な突き上げ、グラインド、野性味溢れるマウンティング。
数回前の投稿でも記した、【彼は繁殖犬だったのではないかという憶測】が確信に変わった瞬間であった。
何年もお仕事としてこなしてきたのであろう無駄のないマウント、逃げるボストンテリアを執拗に追いマウンティングし続ける。
もちろんボストンテリアは男の子なので、思うようにいかず納得できないしげる。
あまりにしつこいので途中で我々が止めたのだが、目の当たりにしてしまった。
しげるの社交性ではなく求愛活動の一部を。
それは生々しくもあるが、プロフェッショナルとしての本能。
「山があったから登った」「速球を投げ込まれたから反射的に打ち返した」「若いケツがあったから掴んで腰を振った」
そう、刷り込まれた本能であり、その行為自体が彼の存在理由だったのだ。


保護犬施設から里親としてしげるを迎える際の条件の一つとして、要去勢の一文があった。
すでに来月半ばに手術の予定が入っている。
彼のBig Black Ballsが取られる前に、プロの所作を見ることができて我々はラッキーだった。
そして相手が男の子で本当にホッとしている。

あぶなかった
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