散歩は楽しいものだ

しげるの散歩は早朝、昼、夜の3回。
回数を重ねるにつれ、吠えたり硬直する回数も減ってきたようだ。
まだまだ電車やレクサスに吠えたり、蛇行、ノーモーションからの直角ターン、スラムダンク沢北ばりのディフェンス置いてけぼり突破など問題点はあるものの、初散歩の時と比べたらすごい成長だ。
外を歩くことを明らかに楽しんでいる。

電柱とかに付着している他の犬のシッコのニオイ、私の周りだけかもしれないが「お手紙」と呼んでいる。
しげるも嬉しそうに電柱や草むらをにおいながらお手紙を読んでいる。
散歩をしたことがなかった元保護犬パグが、色んなお家の犬のお手紙を解読しようと、スンスン鼻を鳴らしながら匂っている。少しでも社会に馴染もうとしている姿は親バカではあるが、「偉いぞ!」と声に出したくなる。
そして自分も返信をしなければと上からマーキングを施す。(後程人間が水をぶっかける。)
散歩を折り返して、またさっき自分がマーキングしたところを匂う。
見知らぬ犬からの返信と勘違いし、同じ場所に自分で上書きをする。(そしてまた人間が水をかける)
そして大急ぎでごはんのために早足で家に向かう。この散歩の間に大便は2回。

雑ではあるが、しげるのルーティーンが出来てきたのだ。
「またどこかへ別の所へ連れてかれるかもしれない」
「ただ繁殖だけを求められている」
想像ではあるが、いまだ警戒心の強いしげるのこのような不安は当分取れることはないと思う。
しかし日々のルーティーンや簡単な課題をこなし自己肯定感を高めてあげることで、我々との信頼を築き、安心に導いてやれるんじゃないかな。
まだ寝ている姿は見たことはないけど日に日に安心していってくれよな。

OSANPO TANOSII
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