テレビと犬と私

保護犬パグのしげるが来て1週間が経過。
相変わらず未知の電化製品、犬用おもちゃ、カバン、かご、観葉植物、風で揺れるカーテン、とにかく初めて見るであろうこれらのモノに恐れ、吠え、逃げる。
ずっと外の世界を知らなかったのだろう、初めて見るモノはそりゃ怖い。
私も全ての知識と記憶を消された状態で目の前にカニを出されたら、パニックになる自信がある。カニはおろか、なめこを見ても叫ぶであろう。
後日談なのだが、カーテンの揺れや観葉植物、洗濯機や食器用洗浄機の音にはその後、徐々にではあったが適応したようで、吠えなくなった。
問題はテレビ、、テレビは怖すぎるようだ。
テレビが映ってようが映ってまいが、画面に向かってキャンキャン吠える。
映ってる時はもちろん動く映像に対して吠える、映ってない時は黒画面に映る自分の動く影に向かって吠える。
なんて警戒意識の高いヤツなんだ。

プロのトレーナーさんに一度相談した際に言われたのが、
「動く映像をちゃんととらえているのは、それが自分に向かってくるかもしれないという危機予測の表れ、想像力豊かで賢い子ですね」と。おおお、賢いといわれて悪い気がしない。
時々、家のソファの脚にジョボジョボと小便をひっかけてはいるが、しげるは賢いようだ。ムフフ。

しかし吠え続けると、そのうちご近所さんから騒音に対するラヴレターが届いてしまう可能性もある。
とりあえず吠えそうな素振りを見せたら、「オスワリ」など別のコマンドで打ち消すことにした。

そもそも先代犬は危機意識が無いに等しいぐらい、ゆるっゆるの子だった。
雷が鳴ろうが大きな地震が起ころうが近くで道路工事してようが、大いびきをかいて仰向けで寝ていた。
我々夫婦がそれに慣れてしまっていた。
今後テレビに慣れることがなく、テレビを点けれない生活になっても、この子が安心できるなら別に構わない。
現に今もイヤホンとスマホでマルコポロリを見て過ごしている。犬との生活、お互いの妥協点を模索中。
マルコポロリは見なくていいか。
夏が近づいている。扇風機を出したら、怒りまくるだろうな。

犬
100カメのオードリーに激吠え

PAGE TOP