保護犬のパグを迎えた その2
その1でお伝えした通り、我々夫婦は急な展開だが、保護犬のパグを迎えることにした。
愛くるしい彼を車で連れて帰った。クレートに入れての運搬だが、キュンキュン鳴いてる。
要求吠えというやつか。可哀そうで様子を見たくなったが、ここはマニュアル通りに反応せずに家路を急いだ。
家に着いてみると、早速リビング内を隅々までパトロール。
見るものすべてを警戒している。全てが新鮮だぜ!!ウヒョ~!!っていう前向きな感じではなく、
家具にしろ壁にしろ匂っては逃げ匂っては逃げを繰り返す。そりゃそうだ、自分に置き換えてみたら恐怖過ぎるシチュエーション。
ある日いきなり保護犬カフェに連れて行かれ見知らぬ大勢の犬との共同生活、1週間後には車に1時間乗せられて私の家へ。
警戒するなという方が無理な話だ。
我々夫婦も迎え方を少々間違えてしまった。いきなりリビングに放すなど困惑するにきまってる。
もっと範囲を狭めて行き来できる場所を限定し、徐々に動き回れるエリアを増やしていく方法を取るべきだったが、カフェで縦横無尽に走ってる姿を見てそのことが抜け落ちていたようだ。深く反省。
保護犬のカフェのスタッフの方が言うには、ルールとして保護犬の出自は明かされない。
だからしげるがどこから来たのか、どのような環境にいたのかは教えてもらえない。
しかしスタッフの方が一つだけ教えてくれた。(教えてくれたというより、口を滑らせた)
「ブリーダーさんから保護された子です」と。
ここからは完全に憶測だが、彼は繁殖用のオスとして頑張ってきたんじゃないかと何となく想像できた。
二度見してしまうほどの見事なGolden Ballが走る度に揺れている。黒く鈍い光りを放っていたからBig Black Ballsだ。
そんなBig Black Ballsを揺らしながら彼はリビング内各所をパトロールしながら、マーキング活動を開始した。
片足を上げて見事にオシッコをテーブルの脚に大放出。見事な量だ。それをぼーっと見ながら、自分自身に言っていた。
「あ、これは明日から生活が一変するぞ」と。(でもかわいい。)